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マンションの健康快適なスケルトンリフォーム

 

マンションの良さはスケルトンにしてコンクリートの箱に戻し、最初から設計施工しなおせるところにある。

この場合、配管や排水などマンション全体で管理される所がしっかりとメンテされてきたか、新耐震基準適用(1981年、昭和56年6月1日以降建築確認された建物)の建物であるかどうか、あるいは耐震補強がしっかりとなされているか等の事前確認はしっかりとする。

その上でせっかくのスケルトンリフォーム、やはり戸建て住宅と同じく、そのリフォームが長期に亘り健康で快適な空間を提供してくれるものにしたい。

 

マンションの場合も、木造住宅の場合と考え方は同じ。

「流れる空気にふれさせる」
「呼吸する材料、自然素材を使う」
「広がり空間」にする
 という三つだ。


1. 部屋の周りを空気が流れるようにする。
最近のマンションの床は、置き床工法といって床のコンクリートと床面の間に空気が流れる空間ができる。置き床工法自体、何も空気が流れることを目的としたわけではないのだが、結果として幸いに空気が流れる空間がある。

また壁も下地の石膏ボードを貼る下地材料の工夫で空気は流れ、天井の上はほとんどの場合は空間があり空気は流れる。

あとはつなぎの問題。当然、一般的には空気の流れは意識されていないので、床が先に施工され、そこで空気の流れは止まる。天井も先に施工されることが一般的であるから、やはり空気はそこで流れない。 

意識さえあれば、床下の空間と壁の空間そして天井の上の空間をつなげることは簡単なことだ。ここをつなげればマンションバージョンのエアサイクル空間ができる。

 

そのためにも断熱性能の高いボードタイプのものでまず四周のコンクリートにぐるりと貼ってもらう。その断熱ボードと部屋の間に、空気の流れる空間をつくればいい。

木造住宅ほど十分な空間がとれるわけではないが、湿気の全体調整、温度の緩やかな自然調整などは十分期待できるし、この空間を使って室内換気をしくむことも可能だ。

 

2. 呼吸する材料・自然素材を使う。
次に、床、壁、天井の下地はやはり湿気を調整できる材料や自然素材など呼吸できるものにしたい。コンクリートの箱なのだからなおさら徹底してほしい。
 


3. 広がり空間にする。

マンションといえども風通しは考えてほしい。たとえ高層階で窓を開けるのは難しい場合でも、風通しを考慮した広がり間取りは太陽の光を空間の隅々まで届ける効果はあるし、家族の自然なふれあいも多くなる。

もともとコンクリートの箱なのだから間取りの自由性は木造住宅よりも高い。スケルトンリフォームは子供が独立した後のケースが多いのだから、広がり空間で残された人生を心豊かに過ごしてほしい。また個室が必要なケースでも、音楽室など防音が特に必要な場合以外は、オープンにもクローズにもできる可変型の空間づくりもいいと思う。

 

窓は共有物になるので自由にはいじれない。インナーサッシなど既存の窓を前提に断熱補強していく必要がある。この場合、カーテンなどを上手に使うと室内の反響音も緩和され柔らかくなって効果的だ。自然素材のカーペットなども同様の効果がある。

 

今住まわれているマンションを本格的にリフォームしたい、あるいは中古マンションを買って自由にリフォームしたいと考えている方には、ぜひ、こうした観点からも考えていただきたいと願う。


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